ひみつのコウカン♡ダイアリー

強くて可愛い男の子

帝劇ロスになりたくて

「あ〜〜〜〜帝劇ロス」

と言っている予定だった。
間違いなく1ヶ月前までは。
言いたい。言いたい。帝劇ロスと言わせてほしい。月島紗南@帝劇ロス(センスない)とか名乗りたい。だが私はロスにすらなれなかった。

私が応援している浮所飛貴(うきしょひだか)くん(愛知県豊田市出身/東京都在住/ジャニーズJr.2年目/15才/都内男子校所属/家族構成は父、母、弟、妹、ジリス2匹🐿🐿)は去年の帝国劇場の舞台ジャニーズオールスターズアイランドに引き続き今年の9月もジャニーズYOU&MEアイランドに出演しました。





最初に異変が起きたのは9/8(金)の事だった。


私的初日だと思ったらしい、そりゃ思うよ...


じつに呑気!教えてあげよう、あなたは魚顔の男に囲まれるどころか2時間後地獄をみる(預言者)

幕が上がると自担がいない
通路まで隅々探したがいないしオープニング東京B少年の6人と紹介されているのに浮所くんと那須くんがいない。うきなすはついに心の汚い人間には見えない妖精さんになってしまったのかな😇えーんえーん


↑冷静ぶっている


そういえば浮所くんはジャニーズJr.だったんだっけ


浮所くんなしで当然のごとく順調に進む舞台に恐怖を覚えた。

本当は浮所くんはもともと存在しない妖精さんで、2016年のあの夏からの出来事は何もかも別に大した事ではないんだよと言われているようで、つらくてつらくて何も考えたくなくて、名前も知らないジャニーズJr.の子の顔を必死に見ている事しかできなくなっていた。
でも私はその名前も知らないジャニーズJr.の子では救われなかった(ごめん)し浮所くんじゃないと救われなかった。

思えば今までペットショップに行くような感覚で私は浮所くんに会いにいっていた。

きっと他人から言わせればただガラスごしに見ているだけなのにそれを会っていると錯覚させる浮所くんはどう考えてもアイドルとしての才能の満ち溢れていた。



かつて職場の近くにペットショップがあった。
280,000円という堂々たる値札を引っさげながらラグドール(猫)は無邪気におなかを出してゴロンとしたり、毛づくろいをしたりしていた。その子をすぐに私は気に入ってしまった。私はその姿に癒されるために毎朝そのペットショップに顔を出しガラス越しにラグドールの成長を見守っていた。2週間、1ヶ月、2ヶ月と時間は過ぎ、値札は180,000円までに下がっていた。残酷だった。
「はやくいいおうちが見つかるといいね」と思うと同時に「ペットショップ 売れ残り どうなる」とかで検索をかけていた。
ある日突然そのラグドールはペットショップから姿を消した。ペット禁止だったマンションを逆恨みしたがもうどうにもならかった。ラグドールがどうなったかは2パターンしかないから怖くて聞けなかった。

そういえばあのラグドールはどこへいってしまったのだろう。
そんな事ばかり考えていた。


9/9(土)
授業に思いを馳せていた。
浮所くんは今頃真剣に授業を受けているのだろうか。
こんなに授業の事を真剣に考えたのは高校生の時に授業を抜けて高田馬場AREA(ライブハウス)に推しのビジュアル系バンドのワンマンライブを見に行った時以来かもしれない。

なぜ私がたまたま持っているチケットが9/8夜と9/9昼公演なのか?はもはや笑えるが引きが弱すぎる。出ない、出る、出ない、出る、出ない、

担当がいない昨日のトラウマ経験を脳は鮮明に記憶しているが私の四肢はなぜか千代田線に乗っており車内の"次は日比谷"の電光表示をぼーっと見ていた。

こんな時でも帝劇の座席は子供のころに使っていたおかあさんのにおいがする毛布のようにすんなりと肌なじみがよかった。その真紅の深い紅は祖父母の家の絨毯のように古めかしさに溢れ、私を遠い昔に連れて行ってくれる魔法のように安心させてくれた。

幕が開けるとそこにいる未来を担う6人組がちゃんといた。

妖精なんかではなくちゃんと帝国劇場の舞台に脚をつけ踊っている人間だった。

自分でもよく分からない感情は目を霞ませ、ふと不安になってもう一度黒光りする舞台を確認する。いつもようにあの見慣れた顔の彼がいた。

いい大人になって恥ずかしいし自分でも驚いたけれどその見慣れた顔を見た瞬間私は泣いていた。


正直に言うと最近もはや浮所くんが好きなのか浮所くんが好きな自分が好きなのかよく分からなくなっていたが、口をキュッと噤んだり泣けるくらい健気な笑顔、いつものその姿を見たとき私は本当にこの人の事が好きなんだなぁと思ったしこの人の事が好きで本当によかったなぁと思った。溢れ出る好きという言葉に突き動かされる自分の陳腐さには呆れたがそれがオタクなんだなあと他人事のように思った。

昼公演に向かうために(きっと急いで)学校から帝劇に向かう浮所くんと昼公演が終わった後急いで必死に新幹線にまで乗って帝劇から職場に戻る私は何もかも噛み合ってなさすぎて笑えるけれど、私は今後もこの人の顔を一目でも見るために怒ったり泣いたり飛び上がるほど喜んだり浮所くんがいるからご飯がおいしく感じたりするのだろう。

この後の展開は皆さんご存知の通りである。浮所くんと那須くんは9/19からは土日公演のみしか出てきませんでした。ロスどころか2回しか見れなかった!!!観たいものは観たい時に観にいくべきという言葉をこの世界を好きになってからよく聞くが本当にその通りだと思う。けれどうっかり強制千秋楽させられてしまう(受動態)事だってある事を今回身に染みて思った。

1番訪れて欲しくない、恐れているその時はいつ訪れるかわからない事を知ったこの秋は浮所くんへの2度目の担降りをさせたんだと思う。


もう二度と叶わないけれどあのラグドールにまた会いたかった。